優しい織物。

DM.Sae

2010年02月19日 10:08

「この布は本当に肌に気持ちがいいのよね~」
「軽くてとても楽だわ~」
「アトピーだけど痒くならない」

 遠州綿紬はそんな風に行っていただける布であります。

そんな織物に仕上がっている訳が
遠州綿紬の職人さんの風景の中に見つけてきましたのでご紹介いたします




こちらは遠州綿紬に織り上げられるまでの工程の一つ
糸を補強し織り上げやすくする為の「糊付け作業」の風景です




手前の「糸」を
何度も何度も白い液に浸して洗います。
こうして一本一本の糸に糊の膜が張ることで撚れない強い糸になり、
織屋さんが「布」に織り上げやすくなるのです。

この「白い糊」


実は・・・







そう、なんと「小麦粉」がお湯に溶いて「糊」として使われていたのです


小麦粉が数種類、しかも「一級」とか「特級」とかあるし



糸の太さや、その日の気温や湿度で
このグルテンの含有量の違う小麦粉の配分を調整して使い分けているのだそうです。

いわゆる「職人の勘」ですね。



お湯に漬けっ放しの職人さんの手。
手首から先が真っ赤でした。



科学薬品が当たり前に使われている今の時代にあっても
それらに頼らず
出来る限り昔ながらの手順や手法を当たり前に守っている職人さんたち。


それが遠州綿紬が人や環境への「優しさ」を支えてるんですね。


謝・謝

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