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2010年02月23日

コンパクトにはならない。

「遠州綿紬職人の風景」


「整経」は遠州綿紬に織りあがる「8工程」の中の7番目。

糸を染め、糊を付けて乾かした糸を縞柄順に糸を並べ
機織にかけられるように前準備をする工程です。

こちらは平野整経さん。

中に一歩足を踏み入れると

コンパクトにはならない。

広い工場いっぱ~いに

コンパクトにはならない。

埋まっている大きな機械。

コンパクトにはならない。

ずーーーと奥まで収まっている機械の
その隙間から、こぼれてくる光がなんだか幻想的ですらありますね~

コンパクトにはならない。あっ、この柄見たこと有るな~

奥の繭だなのような機械に糸を定位置に並べ
そこから引かれた糸たちが
手前のドラム缶のようなタンクに色糸順番に並べていくのです。

コンパクトにはならない。

こちらがその糸を並べる順番を示した縞帳。

覗くと暗号のようです。

コンパクトにはならない。

柄によっては一本単位で糸を変えていく、
素人目にはとても細かい作業です。

コンパクトにはならない。


コンピューター機械は「コンパクト化」「軽量化」が進んで
小さく便利になっていきますが

人ので伝承されてきた職人技術はそうした時代の流れと無縁のところで繋がってきていることを改めて感じました。


こうして色糸順に整経された糸たちは、
機屋さんへと運ばれて、布として織り上げられていくのです。




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